こんにちは、アブレーです。
今回は、スイスでの選挙の価値観についてのお話です。あるスイス人女性との会話をきっかけに、「選挙とは何か」を改めて考えさせられました。
🇨🇭 スイスに根付く選挙の意識
スイスでは、選挙に対する意識がとても高く、「投票は大切な権利」という考え方がしっかりと根付いています。実はスイスで女性が参政権(=投票権)を得たのは、1971年。これは歴史的に見ると比較的最近のことです。
つまり、50年以上前までは、スイスでも女性が投票に参加できなかったのです。その背景があるからこそ、スイスでは「選挙に行くこと」が一層大事な行動として受け継がれているのかもしれません。
💬 「権利をもらった世代として、行使しなければ」
以前、スイス人の若い女性と話す機会がありました。彼女は、「私は絶対に選挙に行く」と力強く話してくれました。その理由を聞くと、「私の上の世代の女性たちが、やっとの思いで勝ち取ってくれた権利だから」とのこと。
この言葉に、私はとても感動しました。過去の努力を知り、それを無駄にしないよう、きちんと行動で示す――その姿勢に、心を打たれました。
📉 日本の投票率と教育の違い?
一方、日本では国政選挙でも投票率があまり高くありません。どこか“義務感が薄い”ような雰囲気すら感じることがあります。学校で「選挙の意義」について深く学ぶ機会も限られているため、関心が高まりにくいのかもしれません。
けれど、選挙は私たちの将来の生活に直接関わる大切な選択です。
「今の生活に関係ない」と思わず、自分の未来をつくる一票として考えてみるのもいいのではないでしょうか。
🌍 世界には「投票に行きたくても行けない」人も
大学時代に政治の授業で聞いた話ですが、かつて南米のある国では、投票所まで2時間以上歩かないと辿りつけない地域もあったそうです。
制度上は“投票できる”ことになっていても、実際には地理的・物理的なハードルが高すぎるという状況。これは「投票の平等性」という点で、とても大切な課題です。
🌱 もっと関心を持ってみよう
スイスのように、投票を“受け継がれた権利”として大切にしている国もあれば、投票にすら行けない環境にある国もあります。
だからこそ、私たちが自由に一票を投じられる環境にいることは、決して当たり前ではありません。その重みを少しでも感じながら、選挙に向き合ってみること――それが民主主義の第一歩かもしれません。
✨ 最後に
世界には「投票する」という行動に、強い思いを持って向き合っている人たちがたくさんいます。
そんな人たちの存在を知るだけでも、自分の投票行動に対する見方が少し変わるかもしれませんね。